小菅 正夫氏のお話しを聞く機会がありました。
氏のリーダーシップによって閉鎖寸前だった動物園を
再生した事はあまりにも有名ですね。今や、北の大地
の人々だけでなく、全国の人々の心を掴んでいる動物園
面白おかしく話して下さいました。その中でも強く
印象的だったのは、オランウータンの子育てです。
『子育ては本能ではない』と言う事例の発表
リアンと言う女の子が出産しました。彼女は出産シーンを見た事もなく
出産経験も無かったので、事前に飼育係が小さな人形を使って
生まれた瞬間からのシュミレーションを何度も繰り返し見せ、実際に
リアンもその人形を抱き、飼育係の真似をしました。しかし、実際に出産
した途端、リアンはパニックに。子供が生まれた事を理解できず、
現実逃避したかったのか、へその緒がついた赤ちゃんが泣いている横で
リアンは大きな袋を頭からすっぽりと被り、赤ちゃんを見ないように
していたのです。ここのシーンは動画で見ましたが、リアンの気持ちが
とても伝わり、笑ってはいけないのですが笑ってしまいました。
そこへ飼育係がやってきて「リアン」と声をかけると、「なぁに?」と
言わんばかりにリアンは袋から顔を出します。 笑
そして飼育係がリアンのおっぱいに赤ちゃんをくっつけ三日三晩一緒に過ごし
ました。すると突然リアンは赤ちゃんを自ら抱いたのです。
おっぱいを吸われ母性本能のスイッチが入ったのだそうです。
リアンは末っ子で、出産そのものを学習する機会がなかったのです。
でも2回目の出産は見事にこなしていたんですって。
ヒト科の動物であるオランウータンにとって、決して本能ではなく
学ぶ機会が必要だと言う事が良くわかりました。


